サウナハック

いつか木村文乃に会えるその日まで

梅の湯との出会い 後編

 入り口から綺麗でした。まだ6月なのに確か蚊取り線香のようなものが焚かれてあって懐かしい匂いがしていました。受付は二階なのですがエレベーターも付いており、壁にも手すりがあって。ちょうどおばあさんが使われていました。

 そのロビーの広さ、天井の高さたるや、清潔感にもあふれていてなんだここはほんとに銭湯かと慌てふためきました。しかもSuica使えるし。。。

 その驚きは浴場も同様でした。もはやコンパクトなスーパー銭湯のいでたちでありほんとに460円で入って良いのかなあと思うほどで、露天もしっかり用意されてあり勢いよくバイブラが溢れておりました。この新しさって何なんですかね。カビや剥がれなどの物質的な劣化がないという点もそうですが、照明の色味、注意書きや効能の張り紙、さらにはその文字フォントまでも計算され尽くされている気がしてわりとここ5年位で一番の驚きだったかもしれません。

 そしてサウナが無料という情熱価格設定。施設が全体的に古びているからお気持ち程度にサウナも古びているけれどもよかったらサービスでどうぞとかでは全くありません。いやいや仮にそれでも全然助かる心意気なんですが、単にお風呂を愛してやまない、さらに愛を分け与え提供したいオーナーの心意気が伝わる万全のラインナップでお届けされている路地裏下町銭湯がそこにはありました。要はやっぱ安さ重要ですよね。笑

 そしてサウナに入ってみてさらにびっくり。木のいい匂いがするのです。これはアロマなのか?それとも施設自体が新しいからまだこのサウナルームの木が新鮮で生きているのか?いずれにしてもこんなサウナは久しく入ったことがなくて五感に訴えまくりです。入店してから驚きしかないのでサプライズ疲労状態で軽くハイです。私はもともと水風呂も大好きだったので、この後は自分なりのサウナセットを繰り返し(当時は休憩をせずとにかくサウナと水風呂の往来のみというパワースタイルを取り入れていました)友達の吉田くんは放っておいて1人で1時間半ほどの長風呂をしてしまいました。90分というのはこの後のサウナ生活からしたらアベレージになってくるルーチンタイムであり何ら驚きは無いのですが、この日まではスーパー銭湯でさえもここまで長風呂した事は無かったと思い、パンドラの箱を開けた日でした。いやほんとに。

 

 極め付けは脱衣所のワンダーコア。私が最近太った?と友達に言われているのをお見通しなのか、体重計の隣に鎮座して出迎えてくれました。水気を拭いて服を着てからさあワンダーコア!腹筋!背筋!なぜ汗を流した後にまたじんわりと汗を纏うことになるのかはさておき風呂上がりの効果的なストレッチの環境もここには用意がされております。

 100ワンダーでロビーに出るのが最近のトレンドになりつつあります。

 吉田くんはとっくに先に出ており、本棚に置いてあった漫画「約束のネバーランド」を読んでました。ちょうど読みたかったんだとのことで安心しました。俺だけが盛り上がってたんじゃないと。盛り上がりのポイントが180度違うんですがテンションが甲乙で全然違うのもやりにくいのでなおのこと安心しました。本棚には他にもキングダムなどの売れ線の漫画、OZやBRUTUSなんかの雑誌も置いてあります。ここは満喫かなあ。

f:id:sohmx:20190816204329j:image

 

 そして極め付けの極め付けに缶チューハイが130円で投げ売られてます。スーパードライも200円そこらで売ってる始末。コンビニより安いってどういうことなんだろう。経営やっていけるのかなあ?とレモン味の本絞りを傾けながらこの世で一番余計な心配をするのです。当然二缶飲みました。酔いも回って腹筋よろしくワンダーざんまい、究極のおもてなしは家から徒歩圏内に存在したのです。

 

 このあと私の大好きなサッカーチーム、Jリーグ清水エスパルスが下位のサガン鳥栖にボロ負けを喫しふて寝して最悪のラストで一日が終わるのですが、本当に梅の湯でひとっ風呂浴びてサウナってコアって本絞るまで最高でした。

そこからサウナ欲にまみれた日々が続くことになっていきます。と言ってもまだ2ヶ月も経ってませんが。

 

f:id:sohmx:20190816204334j:image

 

f:id:sohmx:20190816204457p:image

 

吉田くんはサウナもコアもやらないのでお腹が出てしまってますね。