サウナハック

いつか木村文乃に会えるその日まで

寿湯 @東京メトロ銀座線稲荷町駅

寿湯 上野駅稲荷町駅 460円+サウナ200円

 

8月13日の火曜日。

土日月の3連休が終わっても追加で火曜も水曜も私は休みを取ってました。実家への帰省は先週やり終えており、特にやることもなく気づくと寝起きでめちゃくちゃ汗をかいていたのでこれはと思ってすぐにでもサウナに入りたいとサ欲がどくどく脳内に湧き上がったのが朝10時すぎ。

たいていの普通の銭湯は始まるのが15時だったりするんですが、鶯谷の萩の湯であれば確か11時から始まります。あそこはもはやスーパー銭湯並みの凄さでめちゃくちゃ広くてそんでもって費用はただの銭湯でありめちゃくちゃ安くて、ロビーでは仕事もそれなりにできる飲食スペースがあって行けば約束された勝利が待ってるのですがそれも芸がないし、しかもどうせなら萩の湯は6時から朝風呂やってるのでそこに行きたかったな〜とかも思ったりなんだりで結局趣向を変えて別の未開拓なサウナ銭湯を探すことにしました。

ありました。上野の近くの寿湯(ことぶきゆ)11時から開店です。正確には稲荷町駅のほうがどちゃくそ近くてほぼ隣ですが誰が使うんだみたいな謎駅です。うそです!

いつも通り近場の銭湯を自転車で攻める私は、入道雲のもくもく上がる快晴を駆け抜けて11時すぎに到着しました。

 

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この店構え最高ですよね。古いものの良さをそのままにして、それでもなんだか白抜きマジック手書きの立て看板やカラーの張り紙など、やらしくない新しさが要所に混じっています。地元に根付いたイメージを築きながらも一見さんに厳しそうには全く見受けられません。期待しかない状態で玄関に入り、和民とか土間土間で出てきそうな木の札がカギになってる靴箱にしまって券売機へ。いや銭湯が原産のシステムだろうけども。

入館460円とサウナ200円。タオルセットも70円ですが持参したので使わない、けど助かる値段設定。問題なく手ブラでいけますね。

番台で券と一緒に木の札を渡す。どうでもいいんですがたま〜にそのまま持ってるタイプの銭湯もありますよね。土間土間というか飲み屋がまさに自分で持っとくタイプなので最終的に誰かが絶対なくします。もしくは誰だよハの42って!的などっちがどっちだっけみたいな流れがほぼ例外なく発生します。靴箱開けるまで誰も望まないクリスマスプレゼント大会になります。飲み会最後のめんどくさい流れを番台が抑制してくれるのは素晴らしいお風呂屋さんです。

同時に水色の番号付きバンドをもらったのですが特に説明はなかったので何なのかわかりませんでした。脱衣所のロッカーで同じ番号を探してもそれはそれでお手製のゴムバンドのキーが付いてる。結局サウナの通行証バンドだと後で気づきました。わりとサウナ付きの人は上記の理由でゴムバンドがダブルになりがちですよね。ちなみに私は足につけるタイプです。

 

10秒で脱いでお風呂へ。長方形の長辺から入場したイメージで、突き当たりの長辺にはバイブラ系のバスや薬湯。その間に縦4列位の洗い場があります。

コンパクトですが一切無駄がなくて、天井も高く光も差し込みとんでもない開放感。

ボディーソープやリンスインシャンプーは備え付けられているので、体を清めてまずはバイブラを堪能。あつくもぬるくもない40度ちょいのきもちいい湯。たまらない。前日風呂に入らなくてよかったと心で叫ぶ。汚い咆哮!

それも数分で上がっていよいよ露天風呂エリアへ。この外がまた最高でした。長方形の周り半分をぐるりと囲むような作りで、正統派サウナがあれば塩サウナも奥にあり、石に囲まれた通常水風呂があればバイブラで冷やされてる洞窟水風呂もあり、定番のプラスチックの白い椅子も5-6脚用意されてて11時開店なのにもうオヤジがほぼ腰掛けてる。楽しくてしょうがない。

 

塩サウナをやったことがないのでまずそちらへ。入るとスチーム系のほんのりミストとともにバケツ半分の塩。これを塗りこめと…なるほどですね…首から太ももまでに擦り付けて薄くのばしてテレビで甲子園観戦。星稜と立命館宇治なんてカードほんとにどうでもいいんですがサウナで見る甲子園はなんだか特別です。いいよなぁ。もっと乱打戦やれ。

塩サウナは7-8人くらいはかけられそうなL字。なのに結構空いててたまに貸切状態。温度はそこまで高くはなく良くも悪くもではあるのですが色々ひっくるめて居心地抜群でした。ただ最初は8分くらいで限界になってホース付きのシャワーが入り口の脇にあるのでそれで座ってた椅子や体を洗い流し、出てすぐ左の洞窟水風呂へ。

ゆったり4人ぐらい入れそうなバイブラの水風呂。温度は18度。いやあああああああああと漏れる魂のうめき声。その声が洞窟中に響き渡ります。私の耳に再輸入。俺は今生きています!

1分ちょっとで出て椅子で外気浴。この外気浴も控えめに言って至高でした。これから風呂に入ろうと脱衣所で戦闘態勢に入っている者や岩の水風呂で整えてる者。ほとんどガラス越しなので風通しが良すぎる寿湯は、決してスーパー銭湯のような広さは無いのになんなんだこの開放感は!と思わせられるほどでした。なんだか大人の秘密基地感が増して強かった。かわるがわる姿を変える雲の形。その隣はスカイツリーのごとくそびえ立つマンション。風呂の様子が丸見えなんじゃないだろうな、これは女子風呂もこんなんなってねえだろうな。どうでもいいこの銭湯最高。

そのあとは塩サウナにどハマり。たしかになんだか肌がトゥルトゥルしてきた感覚もありましたがもはや塗らずにそのまま入ってたりもしました。普通のサウナもあるんですがやや人が多めだし、私が愛してやまない田端の梅の湯にはない塩サウナ風呂を飽くまでやろうと思い合計4セット。気づいたら星稜勝ってました。

2試合目のアーーーーとサイレン音が鳴って私は逆にタイムアップ。内風呂のボディバイブラバスで体を泡に突かれまくりながら、横に貼ってある寿湯が特集された張り紙を読んでました。萩の湯、薬師湯と合わせて三兄弟で経営やられてるんですね!とっても良い記事でした。薬師湯も早く行かなきゃなあ。

脱衣所は2階にもありました。無駄に上に上がって下を見下ろすとまたいい感じの風情を体感できます。なんかのドラマみたいだなあ。

あとヘアトニックってあると嬉しいんですよね。絶対つけてしまう。これを塗りながら生えろ生え際と念じる。汗が引くのを待ち、着替えて退出。2時間近く入ってしまいました。

 

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ロビーは狭く、長居はできませんが、ちゃんとテレビも椅子もあるし、缶ビールやチューハイも200-300円程度で、さらには駄菓子やつまみまでも、うまい棒10円からのスタートでラインナップ。1000円払ったあとの小銭で楽しめますす。

 

フロントの人がお年寄りに気を使って有料セルフコーヒーを淹れるのを手伝われてたり、人情も含めてとても好きになりました。なにげに甲子園がNHK教育と総合を行ったり来たりするたびにサウナのテレビのチャンネル交換をされてるところも隠れた重要ポイントで2点タイムリーくらいの価値があると思います。

 

絶対また来ます!

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